本領発揮!修理ができる機械商社の新規設備導入 搬入当日

機械商社としての本領発揮!中村留精密工業製のSC-100の搬入、後編です。比較的小型とはいえ大型機械なわけですから、そう簡単にはいきません。多くの関係者が見守る中、2日がかり(正確には3日がかり?)の設置となりました。

 

朝日を浴びながら、機械が到着!

 

機械搬入当日、日の出とともに現地入りした中島氏と相馬氏(と、私)。車の中で機械の到着を待っていると、続々と「関係者」がやってきました。

まずは、バーフィーダーメーカーのアルプスツールの皆さん、3名。

次に到着したのは、SC-100を石川県からお届けにきた中村留精密工業の皆さん、2名。

三美金属の社長と奥様も到着し、機械の到着を待っていると、運送屋さん4名とともに機械が到着しました。この時点で、14名が現地入りしたことになります。

この後でクレーン車も来るそうなので、総勢15名以上が関わっていることになります。すごい人数だ!

 

<今日の段取りを相談する中島氏と関係者の皆さん>

 

<シートが外れたSC-100>

機械の到着は、朝8時。朝日を背にしているせいか、とても輝いて見えます。

 

 

いよいよ搬入へ

 

9時になったところで、クレーン車が登場。まずはSC-100のベルトコンベア部分を降ろして工場の中へ。次に、いよいよ本体を降ろしていきます。

 

<クレーン車を使って機械を降ろしているところ>

 

<トラックから降ろされた機械とそれを見守る中村留精密工業のサービスの方>

 

<慎重に機械を進めていく様子>

 

新品の機械ですし、ゆっくりと慎重に進めていきますが、ここで1つ問題が。

機械の幅と工場の入口の幅、ほんの数センチしか差がありません。

本体そのもののサイズでみると、両脇に数センチのすき間ができるはずでした。しかしよく見ると、筐体の表面には、スイッチなどが取り付けられており、実際には筐体よりも少し大きなスペースが必要です。

しかも、道路からの進行方向からみると、90度曲がった方向に工場の入口がありますから、ぐるりと回転させる必要があります。これは大変な作業です。

今度は工場の内側から見てみましょう。

 

<工場の中へゆっくりと進んでくるSC-100>

 

おっと!機械と壁とのスキマ、左右共に1.5センチくらいしかありません!慎重に進めながら、2時間以上をかけて予定の位置に収まりました。

 

<さっそく機械と会話を始める中島氏>

 

さて、SC-100本体が予定の位置に収まったら、今度はバーフィーダーを工場の中へ。

 

<バーフィーダーを運び入れる様子>

 

バーフィーダーは横幅がそれほど大きくはないものの、何せ長い!こちらも1時間ほどの時間をかけ、予定の位置に収めていきました。

 

 

 

工場の中でまたもや機械移動

 

 

さて、今回の機械搬入、新しいものを入れて終わり、ではありません。搬入用のスペースを空けるために工場の隅っこへ移動しておいた機械たちを戻していきます。

 

<隅っこに移動していた機械たちを動かしているところ>

 

しかも「元通り」ではなく、機械の場所を入れ替えるものもあるため、総勢14名が協力して機械たちを動かしていきます。

 

<「俺の機械」が予定の位置に収まって嬉しそうな三美金属工業の会長>

 

上の写真、古い工作機械が3つ並んでいるのが分かりますか?

一番手前が「会長がメインで動かす機械」なのだそうです。実際の作業シーンを想像しながら、ちょっと嬉しそうな会長さんです。

奥の2台も、古く見えますがまだまだ現役。この工場を支える大事な機械たちです。

 

朝9時から始まった今回の機械搬入、この時点ですでに17時を回っていました。私はここまででお暇しましたが、後から相馬氏に確認したあところ、21時くらいまでかかったのだそうです。

そして翌々日の月曜日。中村留精密工業の方とアルプスツールの方たちが、それぞれの機械設置後の調整と試運転を行いました。もちろん、中島氏と相馬氏も一緒です。

 

延べ2日間、移動前の電気工事などを含めると、延べ3日間をかけた機械搬入。事前の準備から考えると、数か月の時間を要したことになります。

社長さんが「こんな機械欲しいなー」と考え始めてからは1年以上、中島氏もいろいろとご提案したり、社長たちが石川県の工場へ実機を見に行くところにも同行したりしながら、今日の日を迎えたわけです。

 

実はこの日の朝、私は工場の最寄りのコンビニに立ち寄りました。するとそこへ、シートですっぽり覆われた、何だかとてつもなく大きな荷物を積んだトラックが!

「来たー!!」と歓喜の声を(車の中で)上げた私の頭の中に、宇宙戦艦ヤマトのオープニング曲が流れたのはナイショです。

中島氏と相馬氏、そして前日の搬出・移動から、本日の搬入・移動に関わったみなさん、本当にお疲れさまでした!

 

今回のお客様はこんなところ

 

<三美金属工業株式会社>

〒350-0323 埼玉県比企郡鳩山町小用744−1

TEL:049-296-0449

 【お客様の声】

今回の機械は、「自分で決めた初めての新しい機械」です。実は結構前から「こんなことができる機械が欲しい」と考えていて。実際にこのSC-100に決めて、中島さんに相談したんですよね。中島さんと僕は年も近いから、いろいろと話しやすいですし(笑)。

ケーエスアイさんに機械の入れ替えとか搬入をお願いするのは、今回で3回目。もちろん、修理も何度かお願いしていますけど、こうした搬入などでもいろいろ段取りをしてくれるのか嬉しいですよね。修理だけではなく、機械の移動や新規の搬入も手伝ってくれるので、助かっています。

本領発揮!?修理ができる機械商社の新規設備導入 受入準備

機械商社としての本領発揮!?今回は、中村留精密工業製のSC-100の新品!の機械搬入です。

遠路はるばる、石川県の本社工場からやってきたこの機械。まずは搬入前の準備として、工場の中に設置スペースを確保するところから始まりました。

 

 

機械商社の本領発揮!入念な準備期間は数か月以上

 

今回の機械搬入、実は夏頃にはすでに「いつ頃になりそう?」という話題が、社内では出ていました。そして実際の搬入は11月の終わりですから、実に3か月以上の日数がかかっていることになります。

その理由は、こうした大型の工作機械は、注文を受けてから実際の組み立てを行い、動作確認等を行う期間が必要となるからです。

実際に搬入の見通しが立ったら今度は、中島氏とお客様との間で、工場内でのレイアウトを検討しました。

<中島氏とお客様とで検討した工場内のレイアウト>

 

 

まずは、スペースづくりから?

 

今回、お客様が新しく購入し、搬入することになった機械は、恐らくこの工場内で一番大きな機械となるようです。

工場内には、すでに5台の工作機械と、それぞれにバーフィーダーがあり、なかなかの混み具合。そこに新しい機械、しかもどれよりも大きな機械を入れるわけですから、まずは搬入経路も含めて「スペース」を空ける必要があります。そう、今ある機械たちを「隅っこに寄せる」という大きな仕事があるのです。さらに、工作機械たちの電源もすべて取り外しておく必要があります。

そこで中島氏は、機械搬入の前々日から現地入りし、電源の取り外しを行いました。

 

<作業の段取りを相談するお客様と中島氏>

 

そして前日には、中島氏が手配した運送屋さんに協力していただき、工場内の機械移動と、この工場ではお役御免となった機械の搬出を行いました。

 

 

<設置スペースを空けるために機械を移動中>

 

搬入前日は、朝9時から作業が始まり、終わったのが16時過ぎ。

もともと5台あった工作機械+バーフィーダーのうち、1組を工場から搬出し、ほかの4組を工場内の隅へ移動しました。

 

<隅っこへ移動された機械たち>

 

 

新しい機械を待ちわびて?

 

「今頃、どの辺を走っているのかな?」そんなことを話しながら、お客様と中島氏、そして相馬氏は、広くスペースの空いた工場の中で、明日の搬入に向けて、段取りの最終確認をしました。

 

<新しい機械の到着を静かに待つ工場>

 

ここで、ちょっと疑問に思ったことを中島氏に聞いてみました。

 

そ、そんなにか!

 

中島氏曰く、新しい機械を搬入するには、機械メーカーや運送屋さんなど、複数の企業の人が関わっているとのこと。

ではそれをまとめ上げるのは誰なのか。「もちろん、うちだよ」と中島氏はいいます。私の頭の中を整理してみると、ちょうどHUBの中心となるところに中島氏がいるようです。

機械を設置するためには、電気工事も必要ですし、エアー配管の調整も必要です。設置後に水準器を使って「水平になっているかどうか」も確認する必要があります。

これらの工程、実はすべてを中島氏がコントロールしています。

 

何となく頭の中が整理できたところで、明日はいよいよ新しい機械の搬入です。

この続きは、後編で!

 

 

今回のお客様はこんなところ

 

<三美金属工業株式会社>

〒350-0323 埼玉県比企郡鳩山町小用744−1

TEL:049-296-0449

 【お客様の声】

今回の機械は、「自分で決めた初めての新しい機械」です。実は結構前から「こんなことができる機械が欲しい」と考えていて。実際にこのSC-100に決めて、中島さんに相談したんですよね。中島さんと僕は年も近いから、いろいろと話しやすいですし(笑)。

ケーエスアイさんに機械の入れ替えとか搬入をお願いするのは、今回で3回目。もちろん、修理も何度かお願いしていますけど、こうした搬入などでもいろいろ段取りをしてくれるのか嬉しいですよね。修理だけではなく、機械の移動や新規の搬入も手伝ってくれるので、助かっています。