純正部品が無くても大丈夫!平面研削盤【PSG 1E】の修理

今回修理するのは、岡本工作機械製作所が製造した(なんと!40年選手!)平面研削盤、通称「平ケン」と呼ばれるものです。

お客様からの情報によると「(研磨する金属を乗せる)テーブルが動かない」とのこと。電話だけでは詳細が分からず、今回も中島氏が調査にうかがいました。

 

 

「有能」と評判の平ケンとご対面

 

今回、修理が必要となったのは、1982年製の平面研削盤(通称 平ケン)、【PSG 1E】。

岡本工作機械製作所の【PSG 1E】は、工作機械の中でも殿堂入りしているのだそう。

かなり昔からある機械ですが、とても優秀で、製造業の発展に貢献してきたといっても過言ではないものなのだそうです(弊社 社長談)。

 

さて、今回の修理、まず中島氏が機械と対面してみたところ、どうやら


テーブルを前後に動かすハンドルのネジ山が減ってしまったため、ハンドルの機構との引っかかりがなくなり(スカスカになった、と中島氏は表現)動かなくなった


ということのようです。

 

<平面研磨盤 【PSG 1E】>

 

「ネジがダメになったのなら、メーカーから取り寄せて交換」が、いつもの機械修理のセオリーです。しかしこの【PSG 1E】は、かなり長いこと頑張ってきた機械のため、純正のネジはメーカーでも製造していないとのこと。

 

さて困った。それじゃあ修理ができない!

という窮地に立たされた中島氏は、「そうだ、ほかのお客様に特注で作ってもらおう」と閃きました。

 

というわけで、修理が必要な機械から「ダメになったネジ」を取り出し、そのまま持ち帰ってきた中島氏でした。もちろんその間はこの機械を使うことはできませんので、お客様にもその点をご説明し、納得していただいた上で、です.

 

 

問題の「ネジ」とは?

 

弊社のお客様の中には、こうした特注ネジの製造が得意な方がたくさんいらっしゃいますので、某製作所の社長さんにお願いし、数日間かけて新品の「ネジ」を作っていただきました。

 

さて、新しい「ネジ」を見せてもらったのは良いのですが…椿さんにはさっぱりその仕組みが分かりません。

中島氏によくよく聞いてみると、どうやらこういうモノのようです。

 

この仕組みと、テーブルが前後に動く理由も、中島氏に聞いてみました。

 

 

そもそも【PSG 1E】は、いわゆる卓上型と呼ばれる、平ケンの中でも小型の機械なのだそうです。

もしかすると、小さい=狭いところでも動かせる というあたりが、「少し珍しいタイプ」という仕組みと関係しているのかもしれませんが…。

そこはぜひ、製造元に聞いてみないとですね💦

 

 

新しい「ネジ」を携え、いざ交換へ!

 

さて、某製作所で作っていただいた新品の「ネジ」を携え、中島氏&西川氏はお客様の工場に向かいました。一度取り外している「ネジ」を交換するだけなので、それほどの時間はかからなかったとのこと。。

 

最初のお問合せからは結構な日数を要しましたが、その理由は「そっくりなものを特注していた」からです。実際、こんな感じのものを作っていただきました。

 

<ネジ山が摩耗してしまった部品と、特注の新品>

 

下側にあるのが、今回つくっていただいた新品です(写真は、左右が逆になってますが…)。

 

このピカピカに輝く新しいネジ、今度はどれくらいの年数、頑張ってくれるのでしょうか。

そんな思いを抱きつつ、二人で協力しながらサクサクと交換作業を終え、試運転をして、今回の修理は終了です。

 

中島氏(西川氏も)、お疲れ様でした!