今日の修理は、中村留製のNC旋盤 SC-200 のポンプ取り付け台の交換とポンプ位置の調整です。実はこの数日前、ポンプ自体も交換していました。今回はポンプを固定する「取り付け台」を交換します。
工場の奥深くに置かれたNC旋盤
NC旋盤自体を動かすポンプの下には、それを取りつけるための台となる部品があり、ポンプは新しいけどこの「台」の部品は古いまま、という状態。しかし交換したポンプがパワーアップしたものだったため、古い「台」では少しガタが来るとのこと。そこで新しいポンプに合わせた「台」を発注し、交換することになりました。
さて、実際に交換作業が必要なNC旋盤は…工場の一番奥のスペースにありました。
このNC旋盤、壁際に設置されており、すぐ横にはバーフィーダーも置かれているため、作業用のスペースがあまりありません。大丈夫なのか?
…そうだね。数日前に「ポンプ」自体を交換しているなら、大丈夫か。
というわけで、中島氏がNC旋盤の裏側に入り込む様子を激写。
<NC旋盤の裏側のスペースに入り込む中島氏>
今回交換するパーツはコレ
さて、実際にどこを交換するのか?と思いながら覗き込んでみると…
え?そこ?手が入るような場所なの?
<機械の裏側 交換する部分>
しかし機械の脇に胡坐をかいて座り込んだ中島氏は、サクサクと作業を進めていきます。
途中、いったん「旧」を取り外したところで、「新」と並べてみました。
<交換したポンプのサイズに合わせて少し大きくなった「取り付け台」>
キレイさ…はともかく、確かに少しですが大きさも違います。
でも、どうしてこれを交換することになったの?
というわけで、今度は新しい「台」のパーツを、ポンプの下に設置していきます。
しかし、中島氏の手元は狭くて暗い。作業用のライトの光を頼りに、パーツと床面とをネジで固定していきます。
<モーター下の「取り付け台」が新しくなったところ>
配電盤を開けて何するの?
さて、モーターのパーツ交換が終わったところで、中島氏は同じNC旋盤の配電盤の扉を開けて何やら作業を始めました。
<配電盤の扉を開けて作業を始める中島氏>
どうやら、この中にあるパーツを1点、交換する必要があるようです。
配電盤の中は初めてみましたが、すごい数のケーブル!!
さすがにここの写真は撮れませんでしたが、色とりどりのケーブルが無数に収まっています。どこに何がどうつながっているのか、私にはさっぱりわかりません。交換するパーツも、どこに埋まっているのやら。
しかし中島氏は、悩むことなく、正確に目的のパーツを取り外して交換していきました。
さて、今回の修理は中島氏だけかといえば、そうではありません。ちゃんと相馬氏も中島氏の助手として作業していました。ただ、裏側が狭くて入っていけないので、必然的に作業は中島氏がメインで進めた、という状況のようです。
<SC-200の前に立つ相馬氏>
今回のお客様はこんなところ
<有限会社 渡辺精工>
〒132-0025 東京都江戸川区松江1丁目11‐10
TEL:03-3654-2220
さまざまな精密機器部品を製作している工場で、製作したバルブ製品は医療機器、建設機械、電車や新幹線(内装)などに使用されています。
ケーエスアイさんとは、先代の頃からの長い付き合いかな。うちにあるNC旋盤たちは全部中村留製だし、これらを導入したのも全部ケーエスアイさん経由なんだよね。中島君はターレットやボール盤も修理やパーツ交換をしてくれるし、ちょっと調子が悪くなったらすぐに来てもらえるのは良いよね。近いからというのもあるけど、ウチがどんな加工をしているのかも分かっているから、お願いしやすいんだよね。